シャーロック・ホームズの紹介(7)
Baker Street 221B
ホームズの住まいであり仕事場であるベイカー街221Bは辛抱強い女家主のハドソン夫人から借りた部屋です。
建物の2階と3階にある続き部屋で、2階の居間からは通りを見渡すことができ、奥には寝室があります。
依頼人が221Bを訪ねる様子は2階の居間からよく見えて、ホームズは依頼人の歩き方、馬車、ドアのノックの仕方、階段を上がってくる足音などから、依頼人の心配度、不安度、さらには事件の様子までをも推測します。
ベーカー街221Bは架空で実際には存在していません。世界中から221Bへ手紙が届けられますが、その番地は住宅金融組合になっています。
迷惑な話でですが、そこはイギリス人で届けられた手紙の返信をしています。
現在はその場所を移転して作られたホームズ博物館に手紙は送られています。
ホームズ作品には実存する通りも架空の通りも出てきます。
実存の通りのなかに架空の通りを描くことよって、架空の通りがいかにも実存しているかのように読者にリアルリスティクに信じ込ませるような描き方をしています。
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